私が子供の頃、家の事は何でも家族でやる家庭でした。
庭の手入れや、物置を建てたり、家電を修理したり。長男であった私は、父にもあてにされていろんな事を手伝っていたため、ものづくりが身についていました。
高校生の頃、自営業である父が会社をたたみ、後を継がなくてもよくなった私は、その時夢中になっていた動物のことを学びたくて動物の専門学校に進みました。
その学校の実習先である移動動物園の園長も、何でも自分たちでやるという方針だったので、柵や小屋、器具の修理、動物以外の事もたくさんやらせていただきました。
器用だった私は、園長から園庭の柵を新しく作り直してくれと頼まれました。もちろん自分一人ではできないので、仲間にも手伝ってもらい、私がリーダーとなって材料の調達や柵の設計施工、現場での土木作業のすべてをやらせてもらいました。
その時はみんなで良い物を作ろうと意見を出し合い、それぞれができることをやり、そして助け合い、とても楽しい時間でした。その時の気持ちは心地良く達成感がありました。
今でもその移動動物園に行くと、「柵を作られた中山さんですね。」と知らない後輩に声をかけてもらえるので、とてもうれしいです。

F-FURNITUREの仲間とつくる楽しさを共有し、それを達成するためのよきリーダーになり、お客様に喜んでいただけるキッチンや家具を楽しくつくる職人集団をつくりたいです。