岐阜県山県市(旧高富町)にて、オンリーワンデザインのオーダーキッチン・オーダー家具の
デザイン、製造、施工を行っているF-FURNITURE 藤岡木工所の設計の武藤です。
【2016年9月9日の記事を再編集しました】
こんにちは。
キッチンのバック収納の吊戸棚の高さの決め方についてのお話です。
こちらはF-FURNITURE 1階ショールームのキッチンのバック収納です。
引出しのカウンター収納と、その上には吊戸棚があります。
カウンターの上には色々な物を置いたり、作業もでき、上に吊戸棚を設ければ収納スペースも増えるので、
このようなスタイルは人気があります。
今回はこのカウンター収納と吊戸棚の「間」に着目したいと思います。
カウンターと吊戸棚の間はどのくらいのスペースを設けるのが良いのでしょうか。
例えばカウンターに電子レンジやオーブンレンジを置く場合、それに合わせて高さを決めていきます。
現在販売されている電子レンジやオーブンレンジは、製品によって様々ですが、設置する際、必要な解放空間として
上方に10㎝の空間を必要とします。
そのため、レンジの高さ+10㎝の高さが最低でも必要となります。
ちなみにレンジの左右、後ろはピッタリ置きでOKという製品が最近では多くみられます。
次にカウンターの上にレンジは置かない場合は、やはり使いやすい高さに設定するのが一番です。
基準としては、目の高さから10~15㎝程下がったところを吊戸棚の下端にし、吊戸棚の高さは約70㎝程度に
すると使い勝手が良いと言われています。
身長159㎝の私の場合、床から1m33㎝の高さが吊戸棚の下端になります。
1階ショールームの吊戸棚本体の高さは80㎝ですが、吊戸棚のトップまで2m5㎝なので、私の身長でも
背伸びをすれば上まで手が届きます。
天井までいっぱいの収納にすると、たくさん収納できて良いですが、上まで手が届く高さの吊戸棚だと
より使いやすくなりますね。
このように、使う人の生活スタイルに合わせて、家具の寸法を設計していきます。
今回はカウンター収納と吊戸棚の「間」に着目しましたが、またキッチンのバック収納のあれこれについて
ご紹介していきたいと思います。